山で使える一般的&知られていない道具類の紹介

 

 山登りに絶対必要な物ってある程度限られていますが、あると便利な物って結構あるもんです。日頃私が山に持っていく物の中で、なかなか使える道具を紹介します。目から鱗が落ちる道具があるかも??

 

デジカメ

 既に山では定番です。シャッターを頼まれる人のほとんどはデジカメです。やっぱ無駄写真も気兼ねなく撮れるのがうれしい。よほど画質に拘る人以外はデジカメで充分だと思います。山で使う場合は光学3倍ズーム、マクロ撮影機能があれば問題なし。私個人の感想では200万画素もあれば充分かと。今時、こんな画素数は少ないですが、大延ばししなければ全く問題ありません。128万画素でさえパソコン画面に全部表示できないほどですから。

 

ハンディーGPS

 これは別項目で特集しますのでそちらを参照。普通の人では飾り物にしかなりませんが、道のない藪山に登る人には強力な武器になります。山登りに役立つ意味ではデジカメ、高度計以上の価値有。値段はデジカメ、高度計より安いです。一番安い機種で\15000程度。でも価格の高い上位機種と基本機能と精度は変わりません。

 

 カーナビみたいに地図は出ませんが(上位機種だと地図表示機能あり)、山頂の緯度経度をあらかじめ入力しておくと、現在位置からどの方向の何m先に山頂があるかを教えてくれます。ガスって視界がない時でもバッチリ。これを使えば山頂誤認はありません。

 

ICレコーダ

 これも別項目で特集しますのでそちらを参照。未だ紙のメモ帳を使っているあなた、ICレコーダは便利でっせ。歩きながら録音OK、雨の日もOK。紙手帳だとそうはいきません。帰ったらパソコンに転送すれば、保存、管理に便利です。数100件、数時間の録音が可能なので夏の長期縦走でもメモリーを使い切る心配はありません。

 

折り畳み傘

 山で傘はほとんど見かけませんが、これはなかなか使えるグッズなのです。雨の日はゴアを着るのが普通ですが、ゴアでも全く蒸れないわけではありません。その点、傘は汗の発散を邪魔するものは何もないので快適そのもの! 風があったり藪があったりすると使えない欠点はありますが、風がない時には傘+足下が濡れるのを防ぐスパッツで快適登山。また、雨の日に無線運用するにも便利。無線機やメモ帳に雨が当たるのを防ぎます。ゴアだとそうはいかない。それに夏は日傘としても大活躍で、森林限界で日陰がない時に重宝します。小さな折りたたみ傘だと写真のようにかなり小さくできます。開けば普通サイズです。

 

巨大ビニール袋

 これは山で見ることはまずありませんが、ある面で傘よりも便利です。どんなものかと言えば体全体をすっぽり覆ってしまうほどの大きなビニール袋。DIY店等で販売しています。一口で役割を言ってしまえば「簡易テント」。雨風を完璧にシャットアウトできます。雨の日はこの中に入れば濡れる心配はないし、低温時は中はあったか。軽いし、ちゃんと畳めばかさばらないし、ぜひザックに忍ばせておきたい秘密兵器です。
 ただし、人目があるところで使うのは勇気がいるのが難点。また、風があるとバサバサうるさくて無線機の音が聞こえないなどの欠点もあります。

 

濡れタオル(夏専用)

 乾いたタオルでないところがミソ。濡れているので気化熱で冷えて気持ちいい! 一度使うと病みつきになること請け合いです。首筋、顔、腕を拭くて汗の塩分を取り去ると涼しさ倍増です。簡易水浴びといったところか。

 

腕カバー

 事務職の人が袖が汚れるのを防止する目的で装着しているカバーのこと。こんなものを何に使うかと言えば「長袖の替わり」。私は汗をかくので登りの時はほとんどTシャツで歩きますが、稜線で風が吹いていると体は暑くても腕や手が冷えるときがあります。そんな時に腕カバー登場。こういう時にシャツを着ると暖かくなりますが、体の熱が逃げずに背中が汗まみれになってしまいます。しかし腕カバーなら寒いところだけ保護するので余計なところに熱を溜めない。それにシャツと違って脱着にザックを下ろす必要はなく、歩きながら可能なので時間が節約できる。これは1年中手放せないアイテムです。一般登山者の目にはもう慣れてしまいました(^_^;)

 

肘サポータ

 腕カバーとほぼ同様の目的ですが、腕カバーはどちらかというと風よけの意味合いが強く保温性はあまり良くありません。一方のサポータは風は通してしまいますが保温効果はバッチリ。涼しい時期は両者を組み合わせて腕の防寒対策とし、長袖シャツは歩いてる間は着ません。そうでないと背中が汗びっしょりになってしまいます。

 

携帯電話

 現代の一般登山者にとっては必須アイテムですね。データ通信ができる機種がお勧め。天気予報がチェックできます。携帯電話がつながらないエリアもありますが、下界が見渡せる場所ならかなりな確率で携帯が使えます。

 それと、世の中には防水構造の携帯電話も存在しますので、山で使うにはお勧めです。という私は携帯電話を持っていなかったりする(^_^;) 維持費がなぁ。

 

高度計

 持ってる人は少ないかもしれませんが、現在位置確認に便利な道具です。その昔は機械式気圧計で大きかったのですが、今は腕時計兼用が主流で邪魔になりません。単調な上り下りの尾根の場合、高度が分かれば地図から現在位置が分かります。今ではGPSが活躍しますが樹林に覆われた尾根では衛星が受信できず、高度計の出番が多いです。先日、SUNNTの高度計を借りて精度がどの程度か使ってみましたが、10年前のCASIOの高度計では±100mの誤差が出たのが(いつもだと±200mは覚悟する必要がある)±20m程度でした。これだと充分実用的なレベルでしょう。

 

折り畳める水筒

 ここ数年で広がったもの。厚手のビニール?でできているので空の時はペチャンコに折り畳めて邪魔にならない優れものです。500ccのペットボトルと併用で水筒は決まり。

 

栄養剤(錠剤)

 気休めに使ってます。肉体疲労時の栄養補給に宣伝されてるくらいなので、体力勝負の山登りでは効果があるかと信じています。最近使っているのはQPコーワゴールドA。その前はユンケル錠剤。ビタミンB類が含まれているので、食い物で喰った栄養を効率よくエネルギーに換えてくれるはず。朝飯喰って出かける前と、寝る前の2回服用。効果の程は謎。

 

LEDヘッドライト

 まだ持っていませんが、電池本数を減らすために欲しいグッズ。たぶんこれにすれば3泊4日程度なら電池を替える必要が無くなる。ただ、LEDヘッドライトは明るさが不十分なのが難点。LED10個くらいじゃないと、ルートがはっきりしない山は歩けないかもしれない。それと市販品は明るさが徐々に低下するのが問題。これは電池電圧の低下によるが、安定化回路をつけてもらいたい。自作するかな。私の師匠はLED20個の自作品を使用中。

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