市販の2エレHB9CVをベースに4or7エレHB9CVを作成してみました。 このアンテナは持ち運びやすさを大前提にしていますので、組み立てにはチョット 時間が掛かりますが場所をとらないので重宝しています。
●4エレHB9CV
(エレメント)
I I I I
9mm I I I I
I I I I
H H H H
12mm H H H H
-+--------------+------------+-------+-
H 1.20m H 1.18m H 0.75m H
H H H H
I I I I
I I I I
I I I I
2.734m 2.787m 2.845m 2.971m
(D2) (D1) (Ra) (Rf)
(中心周波数 50.25MHz で ショトバー の位置 0.35m です)
※ HHH は全て 1m です。
(ブーム)
22mm 25mm 22mm (パイプ径)
-----------================-----------
1.03m 1.10m 1.03m

●7エレHB9CV
(エレメント)
I I I I I I I
9mm I I I I I I I
I I I I I I I
H H H H H H H
12mm H H H H H H H
-+------------+------------+-----------+--------+----------+-------+-
H 1.78m H 1.40m H 1.20m H 0.81m H 1.18m H 0.74m H
H H H H H H H
I I I I I I I
I I I I I I I
I I I I I I I
2.573m 2.614m 2.675m 2.737m 2.798m 2.86m 2.983m
(Fd) (Fd) (D3) (D2) (D1) (Ra) (Rf)
(中心周波数 50.20MHz で ショトバー の位置 0.3m です)
※ HHH は全て 1m です。
(ブーム)
19mm 22mm 25mm 22mm 19mm
・・・・・・------------------=======================----------------・・・・・・
0.9m 1.7m 2.0m 1.7m 0.9m

各エレメントは9mm2本と12mm(共に肉厚1mm)1本の3本のパイプで構成さ れています。Ra と Rf の9mm パイプを除く(これだけ1.1mです)各パイ プは1mの長さにカットしてあり、12mmのパイプに9mmのパイプを挿入して長 さを調整するようにしてあります。(本当は9.5mmのパイプが欲しかったので すが手に入りませんでした)
12mm
9mm ----HHH-----------------------------HHH----- 9mm
============HHH===== ● ====HHH=============
----HHH-----------------------------HHH-----
| |
| |<----------------------------------------->|
| | 1.0m |
|<-----------------> <------------------>
1.0m 1.0m
次に9mmと12mmのパイプの接合部ですが(上記の図の HHH の部分)、12mm のパイプの両サイドに50mm程の割りを入れておき上からアルミ版を加工した留 金で押さえつけてとめます。
12mmパイプの断面図
------HHHH-------------------------
| HHHH
------HHHH----
HHHH |
------HHHH----
| HHHH
------HHHH-------------------------
<-------------->
50mほど割りを入れる
HHHH のアルミ版
--------------------------
| | アルミ版をこのように加工してこれ
| ● ● | を曲げて12mmに巻き付けるように
| | して締め付け金具を作成します。
--------------------------
^ ^
| |
ネジ穴 ネジ穴
| | こんな形に加工します。
===== ネジ
| |
* *
* *
* *
*****
※このエレメントの止めかたは移動の時に組み立てやすくするための物なので、 固定で使用するには強度的に向きません。固定で使用するなら直接ネジ止めする などの方法を考えた方が良いと思います。また、アンテナ調整時にエレメントの 長さを変えて調整する時に便利です。(すぐ長さが変更出来るので、SWR計+ 電卓+メジャーでちょこちょこと・・・)
給電部分は加工が大変なので市販の2エレHB9CVからパーツ取をしました。 利用したパーツは、調整棒2本・フェーズライン・ショト金具などマッチング分 部の部品全てです。(実は私は新品を購入したので中心エレメント以外は全て利 用しました・・・)費用的にはここが一番掛かるのでどこかでいらなくなったH B9CVを見つけてきて使用するのがベストですね。
アルミパイプ、エレメントクランプ、ネジなどの総計が約 \7,000 です。
アルミパイプは・・
4m定尺のものを購入してきてカットして使用しています。参考例に今回の価格表
をUPしてます。
肉厚1mm 9φ 4m ¥ 450
肉厚1mm 12φ 4m ¥ 650
肉厚1mm 19φ 4m ¥ 900
肉厚1mm 22φ 4m ¥1000
肉厚1mm 25φ 4m ¥1150
エレメントクランプ & ネジ は・・
ロケットの万世橋店で仕入れています。それと、ネジのナットは全てとめやすいチョ
ウナットに変更してあります。
エレメントクランプには
エレメントクランプには目玉クリップを使用する方法もあります。この方が組立時間
を短縮することができます。
4エレHB9CVは一番長いパイプでも110mmですから、持ち運びにもあ
まり邪魔になりませんし、車のトランクにもそのまま入りますので手軽な移動に
はもってこいではないでしょうか。実は7エレHB9CVも現在の物はブームの
一番長いパイプを120mmにしていますので、これも普通車トランクにそのま
ま入ります。
7エレHB9CVはブームのパイプが細いのとつなぎを多くすると前後にしなっ
てしまいますからブームステーでつりあげた方がいいです。
このアンテナのベース資料は、JA1GHP局がCQ誌1987年7月号誌上に
発表された物を参考にして製作しています。
ほるす(後藤 @ JR1NNL )